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雨の日の江の島と裏ルート [江の島や腰越]

10月になって涼しくなってきました。大佛次郎先生ではありませんが

『「とうとう僕等の秋になったね」
 一日の午少し前、画家のFは、僕の「山の家」へ訪ねて来ると、縁へ腰を下ろすなり、直ぐこう言った。僕もその目を迎えて、快く微笑した。
まったくぼくらの秋が来たのだ。(後略)』
<大仏次郎「鎌倉大仏裏」(<古都>鎌倉案内~加藤理:洋泉社新書より孫引き)>

というところでしょうか。それは鎌倉のことをいったものですが。
先週末は雨でしたが、久しぶりに小田急電車で江の島に行ってみました。地場の人間としては、雨のほうが人が少なくてよいのです。

江の島に来た人が、てっぺんの植物園
(いまではサミュエル・コッキング苑&展望台)を
目ざして一番多く通るのは島中央の参道でしょう。
そのつぎは「裏参道」---辺津宮手前の交番を
右に折れて島の西端をいくルート。晴れた日、
とくに夕暮れ時は富士山がきれい---だと
思うのですが、もうひとつ、島の東側から
上がっていく道があります。にぎやかに
呼び込みをしている参道とはまたちがう、
いわゆる「イイ感じ」の食堂とか、釣りの餌など
置いているお店のあいだを抜けていくと
マジック書きの札が出ています。
「頂上への道」とか書いてある。
なんか歌のタイトル?



そういう標識は出ているの
ですが、人の家のあいだを
すり抜けていくので
そんなにおもしろくありません。
玄関があいてると部屋の中が
見えたりして気まづい。



 

中津宮の手前、児玉神社の脇で参道と合流します。

道の途中で売り家を見ました。ペンキ塗りの
褪せた門の上には、雨粒がクモの張った
巣について鈍く光っています。

階段ばかりだし、足腰が弱ってくるとここは
住みづらいよなあとしばし耽りました。









腰越駅の裏側(海と反対がわ)から撮影


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コメント 2

enoshima

江の島には、裏磯へ釣りによく出かけるのですが、
「頂上への道」存在知りませんでした、
リスとかアライグマに出会えるかも?しれませんね。
by enoshima (2006-10-04 21:38) 

sadazoo

こんばんは、コメントありがとうございます。
わたしも使ってみたのは今回はじめてです。
当たりまえですが、おもて/裏の参道と違う生活通路なので
ウルトラドメスティックでした。
by sadazoo (2006-10-04 21:50) 

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